すぎてゆくときのなか
あなたをおもいだす
ものうげにながめるがめんに
うつったふたりわらっていた
しりたくないほど
しりすぎてくこと
ただすぎるひびにのみこまれたの
それでもただ
もういちどだけあいたくて
あなたのことばにうなずき
しんじたわたしを
ひとりおきざりにときはすぎる
みえていたはずの
みらいもゆびのすきまをすりぬけた
もどれないひびのかけらと
あなたのけはいを
いまでもさがしてしまうよまだ
あのひのふたりにてをのばしてる
ああ ああ
きょうかいせんはじぶんでひいた
げんじつはってみないふりをしていた
そんなわたしゃ
みえない みえない
きょうかいせんのむこうにさいた
せんれつなはなたちも
ほんとうはみえてたのに
しらずしらずのうちに
すりへらした
こころのとびらにかぎをかけたの
そこにはただ うつくしさのない
わたしだけがのこされていた
あおすぎるそらに
めのおくがしみた
あのひのけしきにとりにかえるの
あなたがすきだと
いってくれたわたしを
だれにもみせずにこのてで
かくしたおもいが
いまもわたしのなかでいきている
めをとじてみれば
いまもあざやかによみがえるけしきと
もどれないひびのかけらが
うつしだしたのは
つぼみのままとじこめたみらい
もういちどえがきだす
あのひのあなたのことばと
うつくしいときと
ふたりですごしたあのけしきが
わすれてたおもいと
なくしたはずのみらいをつないでいく
もどれないひびのつづきを
あるいていくんだ
これからも あなたがいなくても
あのひのふたりにてをふれば
たしかにうごきだした
みらいへ
ああ
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